滋賀県大津市にある「三井寺(園城寺)」は、境内に咲き乱れる桜で知られている滋賀県を代表する桜の名所です。歴史あるお寺の境内を彩る桜は素晴らしく、春になると全国から多くの観光客が訪れます。
この記事では、三井寺の桜の見頃時期や見どころを写真でご紹介します。
三井寺(園城寺)について
三井寺(みいでら)は、正式名称を「長等山園城寺(おんじょうじ)」といい、滋賀県大津市にある天台寺門宗の総本山で約1300年の歴史を持つ古刹です。
琵琶湖南西の長等山の広大な敷地に建てられていて、春には桜、秋にはモミジが境内を彩り、展望台からは琵琶湖を一望する美しい景色が楽しめます。
「日本三大名鐘」のひとつに数えられる大鐘をはじめ、国宝や重要文化財も多く、歴史と文化が感じられるスポットとして人気です。
三井寺の桜の見頃
三井寺には、約1,300本のソメイヨシノやヤマザクラなどの桜が植えられていて、春には境内を彩ります。山を埋め尽くす桜や石段沿いの桜並木、金堂前のシダレザクラなど、写真映えするスポットも豊富です。
三井寺では、例年3月下旬から桜が開花し、4月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。
2025年 三井寺の桜開花状況
2025年の三井寺の桜は、4月11日時点でほぼ100%の花が開花している状態で、見頃となっています。
最新の三井寺の桜開花状況は、日本気象協会のホームページ(tenki.jp)で確認できます。
三井寺(園城寺)の桜開花・満開 天気情報 2025 - 日本気象協会 tenki.jp
桜リフレクション「観月舞台」予約方法
三井寺の境内にある「観月舞台(かんげつぶたい)」は、古来より観月の名所として知られてきた三井寺にふさわしい優美な建物で、百体堂や鐘楼とともに県指定文化財に指定されています。
観月舞台からは、眼下に見下ろす琵琶湖疏水と大津の街並み、琵琶湖を見渡すことができます。春には舞台にアクリル板が敷き詰められ、舞台のまわりに咲く桜が反射する景色が絶景で、評判となっています。
観月舞台は、桜の開花時期に限定で公開されており、2025年の予約は既に完売しています。2025年の春の特別公開の情報は以下の通りです。来年の参考にしてください。
- 開催日程
2025年3月25日(火)~4月13日(日) - 開催時間
昼の部:9:30~16:00
夜の部:18:00~21:00 - 参加可能人数
1組最大6名まで - 料金
3000円/組 ※別途入山料が必要 - 貸切時間
5分 - 参加方法
完全予約制(2025年は完売済) - 予約ホームページ
三井寺_観月舞台_2025 | MAIRUTO
三井寺の桜の見どころ
それでは、実際に三井寺を訪れたときの写真で、桜を中心とした三井寺の見どころをご紹介していきます。2025年4月6日の写真です。
境内の桜MAP
三井寺の境内に咲く桜のマップです。広い境内にたくさんの桜が咲いています。
総門から展望台へ
拝観受付はいくつかありますが、総門近くの受付から入りました。桜が咲く階段を上っていくと観音堂や観月舞台があり、さらに上ると展望台があります。
観月舞台
予約制の観月舞台。桜に囲まれた舞台で、予約された方が記念撮影されています。
びわ湖展望台
階段を上りきったところがびわ湖展望台になります。桜が咲くびわ湖展望台は眺めがよく人気のスポットです。
びわ湖展望台からは、観音堂、観月舞台など境内と大津の街並みが一望できます。遠くには琵琶湖も望む絶景です。
観月舞台をアップにしてみます。床にはアクリル板が敷かれていて、桜が映り込んでいます。係の方が写真撮影もしてくれるようです。
桜の中を散策
びわ湖展望台から桜が咲く歩道が続いているので先に進んでみます。
一面桜が咲く広場がありました。
眼下には桜に埋め尽くされた山と琵琶湖の風景が広がり、ここからの眺めも最高です。
桜に埋もれた先には三重塔も見えました。
山道を下っていくと、もとの観月舞台に続く道に戻ります。
弁慶力餅「本家力軒」
観音堂と微妙堂の間には、本家力軒があります。本家力軒は、春には桜、秋には紅葉を眺めながらテラス席で一休みしながら名物の辨慶力餅をいただけるお店です。
ラストオーダーは16時ですが、この日は14時で既に売り切れでした。
金堂前の桜並木
金堂に向かう左側の石垣は、非公開の国宝勧学院客殿です。石垣の上から伸びる桜が満開です。
先に進むと金堂前は桜並木になっています。村雲橋のたもとに咲くしだれ桜が鮮やかです。
椿も咲いていて、春の風景を満喫できました。
潅頂堂と三重塔の桜
潅頂堂に向かう道では、石畳の歩道と両側に咲く桜の風景が楽しめます。
潅頂堂の隣にある三重塔は、奈良・世尊寺から移築されたもので、重要文化財に指定されています。
三重塔横にある橋からの眺め。この場所は、映画「るろうに剣心」のワンシーンに使用されたそうです。
霊鐘堂
霊鐘堂には、弁慶の引摺り鐘と弁慶の汁鍋が保管されています。


弁慶の引摺り鐘は、弁慶が三井寺から奪って比叡山まで引き摺り上げたと言われる鐘で、重要文化財に指定されています。弁慶の汁鍋は、寺伝によると武蔵坊弁慶が所持していた大鍋で、三井寺の大鐘を奪い取ったときに残していったものと伝えられています。江戸時代の観光ガイドブックにも紹介されているそうです。
金堂
金堂は三井寺の本堂です。桃山時代を代表する名建築で、国宝に指定されています。金堂は参拝自由となっていて、お堂内には、円空仏、尊星王、不動明王などの様々な仏さまが祀られています。
釈迦堂(食堂)
仁王門(大門)を入って右側にあるのが釈迦堂。こちらも重要文化財です。「園城寺境内古図」には、大門を入ってすぐ右手に食堂が描かれていて、この堂も食堂として移築されてきたものと思われています。現在は、清涼寺式釈迦如来像を本尊とする釈迦堂として信仰されています。
仁王門(大門)
仁王門(大門)は、仁王像が守護する三井寺の玄関です。もとは天台宗の常楽寺にあったものを豊臣秀吉が伏見城に移し、その後、徳川家康が三井寺に寄進しました。全国でも有数の美しい楼門として知られています。
三井寺の情報
- 参拝時間
9:00~16:30(受付終了16:00)
年中無休 - 入山料
大人600円、中高生300円、小学生200円 - アクセス情報
京阪電車「三井寺駅」から徒歩約7分
JR「大津駅」または「大津京駅」から京阪バス「三井寺」下車すぐ - 駐車場
有料駐車場あり 普通車500円
琵琶湖疎水の桜が楽しめる三井寺駅からのアクセスがおすすめです。
大津のおすすめホテル
びわ湖のほとりで四季折々の表情を楽しむ「びわ湖大津プリンスホテル」
びわ湖大津プリンスホテルは、大津のシンボルともいえるびわ湖のほとりに建つ全室レイクビューのリゾートホテルです。設計は世界的建築家・丹下健三氏で、529の客室はすべてびわ湖に面しており、窓からは四季折々の絶景を楽しめます。JR京都駅から2駅9分で便利です。
全室レイクビューの「琵琶湖ホテル」
琵琶湖ホテルは、目の前に雄大な琵琶湖や比叡、比良の山々が連なる抜群のロケーションを誇るリゾートホテルです。どのお部屋タイプでも『すべてレイクビュー』となっていて、刻の移ろいを感じながらゆっくりと過ごせます。特に夕暮れ時はおすすめです。天然温泉は露天風呂とサウナを有し、旅の疲れを癒していただけます。
三井寺の歴史を肌で感じる「和空 三井寺」
和空 三井寺は、三井寺境内の僧坊「妙厳院」を改装した宿坊です。一日一組、一等貸しとなっています。日本屈指のパワースポット三井寺で、古刹ならではの風情ある佇まいと澄んだ空気に包まれて格別の時間を過ごすことができます。建築家・鄭秀和氏による空間デザインと立川裕太氏がコーディネートしたインテリアが特別な時間を提供します。
気軽に泊まれるカプセルホテルもおすすめです。