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目黒雅叙園「百段階段」を見学(チケット購入方法、当日券、ランチセット券、割引チケット、浴衣プラン、所要時間)

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目黒雅叙園にある東京都指定有形文化財「百段階段」を見に行ってきました。開催中の企画と合わせて「百段階段」を見学してきましたので、「百段階段」についてご紹介します。

「百段階段」とは

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もともとは目黒雅叙園3号館

「百段階段」は、ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園3号館にあたる建物の通称です。1935(昭和10)年に建てられたホテル雅叙園東京で現存する唯一の木造建築です。

ホテル雅叙園東京の前身の目黒雅叙園は、目黒川流域における都市整備計画の実施に伴い、1988(昭和63)年から3年間かけて大規模な改修工事を行いました。その際「百段階段」は改修工事の対象にならなかったため、当時のまま残されています。「百段階段」は、2009(平成21)年に東京都の有形文化財に指定されています。

7部屋99段を見学

「百段階段」は7部屋99段の階段から成っていて、当時は食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われていました。階段を上るたび現れる各部屋を見学することができ、それぞれの部屋では、画家や建具師、塗師など熟練の職人たちによる装飾から、江戸時代より伝わる伝統的な美意識と昭和初期のモダニズムを感じることができます。

多彩な企画展を開催

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「百段階段」では日本文化に触れられる企画展を開催しています。「百段階段」が企画展会場として使われているため、企画展開催中には企画展と合わせて「百段階段」を見学することができます。

チケットの種類・料金・購入方法

前売券

1200円

公式ホームページから購入できます。次回の企画展は、7月1日から「和のあかり×百段階段 2023 ~極彩色の百鬼夜行~」が開催されます。

www.hotelgajoen-tokyo.com

当日券

1500円

ホテル目黒雅叙園正面玄関を入ってすぐの「百段階段」入口で購入可能です。

ランチセット券

企画展入場券とレストランでのお食事やアフターヌーンティーがセットになったプランです。4500円~プランがあります。

www.hotelgajoen-tokyo.com

お得に購入

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「百段階段」の見どころ

「百段階段」が実際どのようになっているのか、企画展の写真で見どころをご紹介していきます。

企画展

「百段階段」の見どころの一つは建物と合わせて楽しめる企画展です。

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私が訪れたときには、企画展「大正ロマン×百段階段 ~文豪が誘うノスタルジックの世界~」が開催中でした。「大正ロマン×百段階段」は6月11日で終了。次の企画展「和のあかり×百段階段 2023 ~極彩色の百鬼夜行~」は7月1日からです。

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明治から大正から昭和初期にかけて、谷崎潤一郎泉鏡花太宰治など優れた文学作品が数多く生まれた時代と同時期に造られた「百段階段」。「大正ロマン×百段階段」では、物語の世界へ入り込んだような体験をすることができます。

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各部屋で異なった物語に沿った展示がされています。

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病院が物語の舞台となるお部屋ではレトロな病院が再現されています。

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どこまでが企画展でどこからが通常の百段階段の建物なのか分からないくらい会場と企画が溶け合っていて、当時のホテルの様子が想像されます。

階段

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一番の見どころはやはり有名な「階段」です。細く長い階段が続いていきます。

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2階、3階と上がるごとに右側にお部屋があります。こちらの部屋の入口はエキゾチックな灯りでした。

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お部屋があると思いきや入口だけの階段。

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百段階段の途中、上から。天井の絵や窓枠も素敵です。

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「百段階段」ですが、階段は99段までです。日本では昔から数が多いものを「百」や「千」という言葉で表していて、この階段も永遠に続くような長い階段のため「百段階段」と呼ばれているそうです。100段にしないで99段で止めているのには諸説あるようですが、奇数は縁起がいい、未完の美学・発展性のある数字など「縁起担ぎ」のためと言われています。

各部屋

7つある部屋のうち、いくつかをご紹介します。

十畝の間

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まず階段を上って最初にあるのが「十畝の間」。天井には前室に8面、本間に15面、合計23面の襖仕立ての鏡面に荒木十畝による四季の花鳥画が描かれています。 黒漆の螺鈿細工が随所に見られる重厚な造りのお部屋です。

漁樵の間

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次は、「漁樵の間」。室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられていて、彩色木彫と日本画に囲まれた豪華絢爛なお部屋です。

草丘の間

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「草丘の間」の格天井の秋田杉及び欄間には礒部草丘の四季草花絵、瑞雲に煙る松原の風景が描かれています。障子建具は非常に手の込んだ面腰組子です。

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窓枠も美しいです。

静水の間

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静水の間は、奥の間と次の間があります。奥の間の床柱は黄檗丸洗、格天井の秋田杉には池上秀畝の鳳凰舞鶴、欄間四方には小山大月の金箔押地秋草が描かれています。

頂上の間

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階段を上った最上階は「頂上の間」です。頂上の間は、本来、京都画壇の大家、西村五雲に依頼していたところ、描く前に亡くなってしまって実現しなかったそうです。そのためか、床柱には非常な名品と言われる黒柿が用いられています。

フォトスポット

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百段階段では企画展によって、撮影スポットが用意されています。

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このときは、座って撮影できるようにソファーが置いてある部屋もありました。

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特に「頂上の間」が一番の撮影スポットになっていて、着物やレトロなワンピースを着て撮影している人がたくさんいました。

所要時間

ゆっくり見て回って、一時間あれば充分です。

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