6月中旬に浜離宮恩賜庭園に行ってきました。浜離宮恩賜庭園は、新橋駅から近く、庭園と季節のお花が楽しめるため、お散歩やデートコースに最適です。6月中旬の浜離宮庭園の様子を写真でご紹介します。
浜離宮恩賜庭園とは
浜離宮恩賜庭園は、東京都中央区にある江戸時代の代表的な大名庭園です。海水を導き潮の満ち干きで池の趣を変える「潮入の池」と二つの鴨場を持つ庭園となっています。明治維新後に皇室の離宮となり、名前も浜離宮となりました。昭和23年(1948年)に名勝及び史跡に、昭和27年(1952年)には周囲の水面も含めて国の特別名勝及び特別史跡に指定されています。
浜離宮恩賜庭園のみどころ
浜離宮庭園は新橋駅からは徒歩約12分、汐留駅からは徒歩約5~7分、浜松町駅からは徒歩約15分とおでかけのついでに立ち寄るのに便利な場所にあります。入口はふたつあり、私は新橋駅から行ったので、大手門口から入りました。
延遼館跡周辺
大手門口から入るとすぐに、広場のような場所があります。「延遼館跡」です。延遼館は外国要人の迎賓館として明治2年に建てられましたが、明治22年に老朽化のため取り壊しされています。
「延遼館跡」の近くには「内堀跡」。「内堀跡」では平成21年の復旧工事で荷揚げ用の階段が復元されました。
御茶屋
歴代の将軍たちが賓客と共に楽しみながら食事をしたり調度品を鑑賞するなどして過ごした「御茶屋」が復元されています。潮入の池の畔にあるのは、潮入の池を眺めながら過ごせる「燕の御茶屋」。
向かい側にあるのは「鷹の御茶屋」です。
「鷹の御茶屋」の裏には将軍が鷹狩に訪れた際に鷹が出番を待つための鷹部屋も再現されていました。
お伝い橋を渡った池の真ん中にあるのは「中島の御茶屋」です。「中島の御茶屋」では、9:00~16:45まで上生菓子とお抹茶をいただくことができます。
「中島の御茶屋」には池を眺めながらお茶をいただくことができるテラス席もあり、ゆっくり過ごすことができます。かつては、眺めもよく、海のかなたに房総を望めて夕涼みや月見に使われたようです。
潮入の池
中島の御茶屋に続くお伝い橋には藤棚があります。
潮入の池は、海水を引き入れて、潮の干満によって池の趣を変える様式の池です。浜離宮庭園の池は、都内にある江戸の庭園では唯一現存する海水の池となっています。東京湾の水位の干満に従って水門を開閉し、池の水の出入りを調整しています。潮入の池の風景はどこから見ても美しいです。
富士見山
庭園の奥にあるのは「富士見山」です。
富士見山からの眺め。登ったところにはベンチもあり庭園を眺めて休憩することができます。
東京湾
東京湾沿いの歩道を散策。将軍が船に乗降していた将軍お上がり場や「浅草」「日の出桟橋」への水上バス発着場もあります。
鴨場
浜離宮庭園には、庚申堂鴨場と新銭座鴨場の二つの鴨場があります。鴨場池には幾筋かの引堀(細い堀)を設けて、小覗からの鴨の様子をうかがいながらヒエやアワなどのエサとおとりのアヒルで引堀におびきよせ、機をみて小土手から鷹や網で捕るという猟を行っていたそうです。
小覗から覗いたところ。引堀が見えます。
浜離宮庭園のお花(紫陽花、花菖蒲)
6月中旬の浜離宮庭園のお花をご紹介します。
延遼館跡周辺
延遼館跡の藤棚近くには花菖蒲が咲いています。
藤棚の近くには紫陽花も。中に入ることができないエリアに咲いていて、庭園の風景の一部として紫陽花と花菖蒲を楽しむことができます。
歩道の反対側には浜離宮では珍しいピンク色の手まり咲きの紫陽花も咲いていました。
中の御門周辺
中の御門を入ったところにも花菖蒲が咲いています。
絵に描いたようなくっきりとした柄の花菖蒲です。
雨上がりで水に濡れて美しい姿が見られました。
中の御門の近く野外卓広場の向かい側には紫陽花も咲いています。鮮やかなブルーの花びらの紫陽花でした。
横堀(潮入の池)周辺
潮入の池の横堀も景色がいい散策スポットです。
横堀周辺にはさりげなく紫陽花が咲いています。
池沿いを散策しながら紫陽花と庭園の景色を満喫できます。
花木園
休憩所前の花木園でも花菖蒲を見ることができます。
花木園の自然と背景のビルが対照的です。
花木園まで来ると、最初の延遼館跡まであと少し。ほぼ一周です。
お花畑
最後にお花畑。お花畑では、春は「ナノハナ」、夏から秋にかけて「キバナコスモス」と「コスモス」が美しく咲きます。この日は時間がなくてお花畑まで行けなかったので、遠くから眺めて終わりでした。
浜離宮恩賜庭園の開花状況
浜離宮恩賜庭園では、6月中旬は紫陽花と花菖蒲が見頃でした。また、公式Twitterでは最新の開花状況が確認できますので、チェックしてみてください。
梅雨の晴れ間がしばらく続きそうですね。
— 浜離宮恩賜庭園 (@HamarikyuGarden) 2023年6月19日
今、園内でアジサイなど初夏の #花 がお楽しみいただけます。ぜひ見にいらしてください。
また、本日当園HPの開花情報を更新しましたので、庭園散策時の参考になさってください。
熱中症や日焼けの対策もお忘れなく。https://t.co/eypOF4mNEw#浜離宮恩賜庭園 pic.twitter.com/SLTYY9kKUV
浜離宮庭園について
アクセス
大手門口
都営地下鉄大江戸線「築地市場」(E18)「汐留」(E19)から徒歩7分
JR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「新橋」(G08・A10)から徒歩12分
中の御門口
JR「浜松町」から徒歩15分
駐車場
車椅子・障害者の方の車と観光バス用の駐車場が大手門橋を渡った所に多少あります。その他の車両は最寄の公共駐車場をご利用ください。
開園時間
午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日
年末年始12月29日~1月1日までの4日間
入園料
一般300円、65歳以上150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
新橋駅から浜離宮庭園への行き方
新橋駅からのアクセスは、汐留駅の横を通ってカレッタ汐留と電通本社ビルに向かって歩いて行き、突き当たったら右に曲がります。
すぐに環二通りがあるので、環ニ通りに沿って左に曲がります。
右手にコンラッド東京を見ながらまっすぐ歩きます。
高速道路の通りまで来ると右斜め前が浜離宮恩賜庭園です。
道路を渡ると入口につながる大手門橋が見えます。
浜離宮庭園の後は飲みに行こう!
浜離宮庭園はデートや周辺観光に最適ですが、個人的には新橋飲みの前に訪れるのが最高の休日プランだと思っています。浜離宮庭園を散策した後は早めの時間から新橋飲みを楽しみましょう!
新橋のおすすめのお店をご紹介します。
UOKIN PICCOLO(ウオキンピッコロ)
私がこの日飲みに行ったのは、「UOKIN PICCOLO」です。
魚金グループのワインバルで、お料理もワインもリーズナブルで美味しい!コロナ以降初めて訪れましたが変わらず美味しく繁盛していました。この日は定番のカルパッチョとオリーブの肉詰め、ブロッコリーのアンチョビ味のパスタをいただきました。どれもおつまみにぴったりで美味しかったです!
以前あったお店の外の立ち飲み席がなくなっていて席数が少なくなっているようなので、「UOKIN PICCOLO」へは予約して行くのがおすすめです。
牛かつと和酒バル koda
「牛かつと和酒バル koda」は最近見つけたお店なのですが、日本酒の品揃えが好みで美味しいお肉が食べられるお店でお気に入りです。
「牛かつと和酒バル koda」に行ったら牛かつははずせません。カイノミ肉の握りも美味しい!しっかりした旨味のとろけるお肉は最高です。「牛かつと和酒バル koda」は日曜日がお休みですので、休日に行くならぜひ土曜日に行ってみてください。
さりげなくお花が楽しめる浜離宮庭園と新橋の飲み屋の組み合わせは休日プランにおすすめです。ぜひ庭園&新橋飲みの休日を楽しんでください。